違反チェック
工事現場の掲示チェック
解体・改修工事の現場には、法令に基づいて石綿事前調査結果などを記載した掲示板の設置が義務付けられています。まずは掲示板そのものを確認しましょう。


チェックポイント
- 掲示板が現場の見やすい位置に設置されている
- アスベストの有無(調査結果)が明記されている
- 調査者名・調査資格が記載されている
- 工事業者名が記載されている
- 連絡先(電話番号等)が記載されている
- 飛散防止対策の内容が書かれている
1つでも不備がある場合は、内容をよく確認し、必要に応じて行政へ相談・通報しましょう。
検査項目数チェック
事前調査は、目に見える建材だけでなく、天井裏や床下なども含めた建物全体を対象に行う必要があります。調査報告書に必要な項目が網羅されているか確認しましょう。
チェックポイント
- 調査年月日が記載されている
- 建物の名称・所在地・着工年が記載されている
- 調査対象となった建材が一覧化されている(一部だけでない)
- レベル1〜3それぞれの有無が個別に判定されている
- 目視だけでなく、必要に応じた分析調査が行われている
- 調査結果の写真等の記録が添付されている
「一部の建材だけ調査した」「目視だけで済ませた」という報告書は、調査項目数が不足している可能性があります。
高額請求・みなし対応チェック
分析調査を省略して「アスベストが含まれるとみなす(みなし判定)」対応は法令上認められていますが、それを理由に不当に高額な費用を請求されるケースがあります。
チェックポイント
- 事前調査結果報告書が書面で提示されている
- 「みなし判定」を採用した場合、その理由が説明されている
- 複数の業者から見積もりを取り、金額を比較した
- 除去範囲・工法の内訳が明確に示されている
- 相場と比較して極端に高額になっていないか確認した
- 契約前にキャンセル規定や追加費用の条件を確認した
説明が曖昧なまま高額な金額を提示された場合は、契約を急がず、他の業者や行政の窓口に相談することをおすすめします。
産廃業者チェック
アスベストを含む廃材は「特別管理産業廃棄物」等として、通常の廃棄物とは異なる厳格な処理ルールが定められています。処理を依頼する業者が適正かどうかを確認しましょう。
チェックポイント
- 産業廃棄物収集運搬業の許可証を提示できる
- 石綿含有廃棄物の処分許可を持っている
- マニフェスト(産業廃棄物管理票)を発行している
- 処分先(処分場・中間処理施設)が明示されている
- 許可番号を自治体のホームページ等で照合できる
- 相場と比較して不自然に安い処分費用でない
許可のない業者への委託は、不法投棄に加担することにもなりかねません。契約前の確認を徹底しましょう。
チェック後の行動ガイド
チェックの結果、不備や不安な点が見つかった場合は、次のステップで行動しましょう。
- 記録を残す掲示板の写真や、業者から受け取った書面(見積書・報告書)を保管しておきます。後で相談する際の重要な証拠になります。
- 自治体の窓口に相談する市区町村の環境部署や、都道府県の労働基準監督署など、担当窓口に状況を伝えて確認を依頼します。
- 必要に応じて通報する明らかな法令違反(掲示なし、無許可業者など)が疑われる場合は、行政へ通報し対応を求めます。
- 専門家に相談する高額請求や契約トラブルに発展した場合は、弁護士や消費生活センターへの相談も検討しましょう。
- 周囲と情報を共有する近隣住民とも状況を共有し、一人で抱え込まないようにすることも大切です。
